ここを超えるダケカンバの純林はなかなか無い!三国峠からの大源太山(1,764m)往復(取材日:2018.11.3)

このコースの魅力✨
・ダケカンバの純林に覆われた美しい稜線✨!
・登山口至近に日帰り温泉あり♨!
・三国山往復は家族向けにもお勧めなお手軽コース👪!
・眺望抜群の稜線歩き!

日本中の山々を歩いてきた筆者だが、正直これほどまでに素晴らしいダケカンバの純林が堪能できる稜線もないと思った。
場所は群馬/新潟県境。
山域としては谷川連峰の西端にあたる場所で、ちょうど国道17号の三国トンネルの上に位置する三国山(1,636m)を始めとする稜線だ。
三国山は絶景が堪能できる家族向けにもお勧めな手頃な山だが、今回は三国山から稜線伝いに更に2時間弱奥にある大源太山(1,764m)まで足を延ばしてみた。
ここはダケカンバの純林生い茂る絶景の稜線歩きが堪能できるこれ以上にないスポットだ。

コース概要

三国峠P(1,082m)~(0:35)~三国峠(1,244m)~(0:40)~三国山(1,636m)~(1:40)~大源太山(1,764m)~(1:45)~三国峠(1,244m)~(0:20)~三国峠P(1,082m)

距離

9.8km

累積標高差⇅

登り/858m、下り/811m

コースタイム⏱

速め/3:00、やや速め/4:00、標準/5:00

行程(取材時)

日帰り

危険度⚠

★☆☆☆☆(熊笹の繁茂した谷側に落ちぬよう注意)

交通アクセス(取材時)

車🚙
※国道17号三国トンネル両側に駐車スペースあり(20台程度)

備考(注意点)

・群馬側駐車スペース脇に公衆トイレあり

お役立ちリンク

猿ヶ京温泉「まんてん星の湯」
苗場温泉「雪ささの湯」
法師温泉「長寿館」

三国峠を経て群馬/新潟県境の展望台「三国山(1,636m)」へ

かつて江戸と越後とを最短距離で結ぶ街道として栄えた三国街道の最高地点「三国峠(1,244m)」👣。
国道17号が開通し、三国トンネルで容易に群馬⇔新潟に抜けられるようになった現在、三国峠までわざわざ登るような人間は我々のようなハイカーくらいだろう。

三国街道だった歴史が書かれている
三国街道だった歴史が書かれている

紅葉も随分低いところまで下りてきた11月上旬、そんな三国峠を経て県境尾根奥地に鎮座する大源太山(1,764m)を往復してみた。

三国峠への登山口は、三国トンネルの群馬側出口、新潟側出口の両方に設けられていて、どちらからでも所要約30分で登る事ができるが、今回は群馬側登山口より登ってみた。

群馬側登山口には20台ほどの車が停められそうな広い駐車スペースがあり、公衆トイレもちゃんとある🚻。
ここが今回のスタート地点だ。

三国トンネル手前500mほどの所に20台ほど停められる駐車スペースがある
三国トンネル手前500mほどの所に20台ほど停められる駐車スペースがある
公衆トイレがあるのがありがたい
公衆トイレがあるのがありがたい

スタートしたら国道17号沿いに三国トンネル方面に5分ほど歩くが、途中かの有名な「法師温泉」へと下る登山道もある♨。

ここを下れば名湯法師温泉長寿館に行ける
ここを下れば名湯法師温泉長寿館に行ける

かつては法師温泉に泊まり、三国街道最大の難所「三国峠」越えを果たしていたそうだが、そんな大昔に想いを馳せながら歩くとまた一層味わいが増すというもの。
とりわけ訪れた11/3は対岸に聳える山肌の落葉した木々の林相がとても美しかった🌳。

落葉したブナやミズナラに覆われた山肌が美しい
落葉したブナやミズナラに覆われた山肌が美しい
落葉したブナの枝ぶりが見事
落葉したブナの枝ぶりが見事

三国峠への登山道は、三国トンネル入口のすぐ脇を入っていく。
取材した11/3はちょうどこの辺りの紅葉がピークで、赤や黄色に色付いた葉がサンサンと降り注ぐ陽光に輝いていて本当に綺麗だった✨。

三国峠へはトンネル入口手前を右に入る
三国峠へはトンネル入口手前を右に入る
車道から目指す三国山へと続く斜面が見える
車道から目指す三国山へと続く斜面が見える
三国トンネル手前を少し入ったところに三国峠登山口がある
三国トンネル手前を少し入ったところに三国峠登山口がある

三国峠へと続く九十九折状の登山道は非常に整備されていて歩き易い。
とりわけ訪れた11/3は紅葉が実に奇麗だった。

青空と紅葉の中を行く
青空と紅葉の中を行く
緑から赤へグラデーションするカエデの葉
緑から赤へグラデーションするカエデの葉
絶好のシャッターチャンス
絶好のシャッターチャンス
500mほど進むと登りが始まる
500mほど進むと登りが始まる

登山口を発って30分ほど登ると突如視界が開け、大きな鳥居(三国権現)の立つ三国峠(1,244m)に到着する。
なお、越後と江戸とを結んだ三国峠はかつて上杉謙信、弘法大師と言った歴史上の数多くの著名人も越えたそうな。

登山口から30分ほどで標高1,244mの三国峠に到着
登山口から30分ほどで標高1,244mの三国峠に到着
三国峠には三国権現が祀られている
三国峠には三国権現が祀られている

三国峠からはいよいよ本格的な登りとなり、木の階段が連続するようになる。
が、登るにつれてぐんぐん眺望が開け、苗場スキー場のプリンスホテルや特異な台形をした上越の名峰「苗場山(2,145m)」もすぐ近くに望むことができる👀。
絶景を満喫しながらじっくりと登っていこう。

木の階段でぐんぐん標高を稼ぐ三国山への登り
木の階段でぐんぐん標高を稼ぐ三国山への登り
三国街道(国道17号線)や車を停めた駐車スペースが見下ろせる
三国街道(国道17号線)や車を停めた駐車スペースが見下ろせる
苗場スキー場越しに横たわる苗場山(2,145m)の巨体
苗場スキー場越しに横たわる苗場山(2,145m)の巨体

三国峠を発って30分ほど登ると大源太山方面への分岐点があり、更に10分ほど登ると幸福の鐘が設置された三国山山頂(1,636m)に到着する。

右は三国山山頂、左は大源太山方面
右は三国山山頂、左は大源太山方面
三国山直下のきつい登り
三国山直下のきつい登り
三国山山頂に到着!幸福の鐘がある
三国山山頂に到着!幸福の鐘がある
山頂からは平標山(1,984m)、仙ノ倉山(2,026m)が見える(赤い実はナナカマド)
山頂からは平標山(1,984m)、仙ノ倉山(2,026m)が見える(赤い実はナナカマド)

ダケカンバの繁茂する絶景の稜線を進んで大源太山(1,764m)へ

大源太山方面へと進むには、三国山山頂を少し戻って分岐点を右折する。
登山道は直後大きく下り、三国山への登り途中に見送った分岐点からの登山道と合流する。
(大源太山からの復路はこの分岐点を進む形となるため三国山には登らない)
振返るとのっぺりとした台形頭の三国山がすっかり遠のいてしまっている。

台形状の三国山
台形状の三国山

分岐点を通過した後も高低差こそないものの、粘土状の滑りアップダウンが幾つか続くが、辺りを見回すとそこは笹原とダケカンバの世界と化しており、文字通り絶景の稜線が彼方の大源太山まで続いている。
「こんな美しい稜線を歩けるのか!!!」
思わずそう叫びたくなってしまうほどだ(^^♪。

気持ちの良い稜線がどこまでも続いている
気持ちの良い稜線がどこまでも続いている
見下ろせば彼方の谷まで紅葉が下りていっていた
見下ろせば彼方の谷まで紅葉が下りていっていた
本当にダケカンバの純林がすごい山肌だ
本当にダケカンバの純林がすごい山肌だ
落葉したダケカンバ林の山肌も風情がある
落葉したダケカンバ林の山肌も風情がある
青空の下、笹とダケカンバの稜線をひた進む
青空の下、笹とダケカンバの稜線をひた進む
見上げれば青い空
見上げれば青い空

1時間ほどの稜線歩きを続け、文字通り三角頭をした三角山(1,685m)を越えると、目指す大源太山まではもう一息。

三角山(1,685m)まで来れば大源太山まではもう30分もかからない
三角山(1,685m)まで来れば大源太山まではもう30分もかからない

辺りを見渡すと、進行方向左手には平標山から仙ノ倉山へと続く広大な稜線がゆるやかに伸び、進行右手には鋭角頭の谷川連峰の岩峰群が頭を並べている。

広大な斜面に囲まれた平標山(1,984m)
広大な斜面に囲まれた平標山(1,984m)
谷川連峰の主峰群(尖がり頭はオジカ沢ノ頭でその奥にトマ・オキの耳が見える)
谷川連峰の主峰群(尖がり頭はオジカ沢ノ頭でその奥にトマ・オキの耳が見える)

その光景はまさに上越アルプス。
日本アルプスに決して引けを取らないダイナミックでかっこ良い稜線美が彼方まで続いている。

イヌワシのつがい?
イヌワシのつがい?

大源太山へは稜線を北側から回り込むように取付く。
平標山方面への分岐点を右折し、ダケカンバの樹林帯を10分ほど進むと標高1,764mの大源太山山頂に到着する。

北側から回り込み、平標山との分岐点を過ぎれば大源太山頂は目と鼻の先
北側から回り込み、平標山との分岐点を過ぎれば大源太山頂は目と鼻の先
ようやく辿り着いた大源太山は奥深い雰囲気に満たされている
ようやく辿り着いた大源太山は奥深い雰囲気に満たされている

大源太山山頂はひっそりとしていて、通好みの雰囲気が漂っているが、山頂からの景観は圧巻で、とりわけ平標から仙ノ倉、更にはエビス大黒ノ頭(1,888m)、万太郎(1,954m)、トマの耳(1,963m)、オキの耳(1,977m)と言った谷川連峰の主峰群が素晴らしい。
存分に景観を満喫しよう👀。

谷川連峰最高峰の仙ノ倉山(2,026m)を望む
谷川連峰最高峰の仙ノ倉山(2,026m)を望む
鋭鋒のエビス大黒ノ頭(1,888m:左)と万太郎山(1,954m:右)
鋭鋒のエビス大黒ノ頭(1,888m:左)と万太郎山(1,954m:右)

来た道を戻って三国峠登山口へ

大源太山山頂を後にしたら、登ってきた登山道を戻り、三国峠登山口へと下山しよう。
三国山手前の分岐点までは幾つものアップダウンがあって少々堪えるところだが、復路は三国山を巻けるところが唯一の救いと言ったところか💦。

来た道を戻って下山しよう
来た道を戻って下山しよう
復路のアップダウンが辛い・・・
復路のアップダウンが辛い・・・

ちなみに取材時は大源太山を発ったのが14時半🌅。
進むにつれて陽は傾き、夕陽にオレンジ色に映えるダケカンバの稜線が本当に美しかった✨。

夕陽に映える美しい山肌
夕陽に映える美しい山肌
進むにつれて三国山が近付いてくる
進むにつれて三国山が近付いてくる
見れば夕陽が雲間から差し込んでいた
見れば夕陽が雲間から差し込んでいた
真っ赤に色付いたナナカマドの実
真っ赤に色付いたナナカマドの実

三国山直下の分岐点までたどり着けばもうこっちのもの✌!
以降に登り区間は無く、あとは下るのみだ。

復路は三国山を巻いて下る(もちろん登っても良いが...)
復路は三国山を巻いて下る(もちろん登っても良いが…)

分岐点を過ぎ、三国山からの下りと合流すればあとは整備された木の階段を下るのみ。
20分ほどで三国峠に下り、その後は紅葉の美しい広葉樹の森を15分ほど下ると国道17号線に出る⌚。
その後、5分ほど群馬方面へと車道を歩けば駐車場に戻ってくる🚙。

夕暮れの森を下る
夕暮れの森を下る
ブナにまとわりついたツタの葉がキレイ
ブナにまとわりついたツタの葉がキレイ
ブナの樹幹に映えるカエデの葉
ブナの樹幹に映えるカエデの葉
車道まではもう僅か
車道まではもう僅か
カエデの赤が心に染みる
カエデの赤が心に染みる
夕暮れに浮かび上がるカエデの赤
夕暮れに浮かび上がるカエデの赤

下山後の温泉♨

三国峠近隣には新潟側に苗場温泉「雪ささの湯」、群馬側に猿ヶ京温泉「まんてん星の湯」の日帰り入浴施設があるだけでなく、上述の法師温泉長寿館も昼間だけではあるが(受付時間:10:30~13:30)日帰り入浴を受け付けてくれる♨。

ここでは下山が遅くなっても安心して入浴できる猿ヶ京温泉「まんてん星の湯」を紹介する♨。

<猿ヶ京温泉「まんてん星の湯」>
・営業時間 10:00~21:30(受付〆切:20:30)
・入浴料金 ¥670(3時間券)
・泉  質 カルシウム・ナトリウム-硫酸塩泉


※温泉施設写真出典:猿ヶ京温泉「まんてん星の湯」HP

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