奥武蔵の秀峰「伊豆ヶ岳(851m)」と足腰の神様を祀る「子ノ権現」を駅to駅で巡る4.5hのプチ縦走コース(取材日:2018.10.28)

このコースの魅力✨
・駅 to 駅で巡る標準コースタイム4時間40分のワンウェイコース!
・1,000m以下と侮ることなかれ。山の色々な要素がギュっと凝縮!
・足腰の神様を祀る子ノ権現参りができる!

奥武蔵山域で人気の高い尖がり頭の「伊豆ヶ岳(851m)」は、なだらかな山々が多い奥武蔵山域では特異な存在だ。

また、西武池袋線「正丸駅」から伊豆ヶ岳に登り、足腰の神様が祀られていることで有名な子ノ権現(ねのごんげん)を経て「西吾野駅」もしくは「吾野駅」に縦走できることも人気を博す理由の一つだろう。

今回はそんな伊豆ヶ岳の王道コースとも言える正丸駅をスタートし、西吾野駅に至る約11km、所要4時間40分のお手軽縦走コースを紹介したい。
なお、このコースはかつてスポーツエイドジャパン主催「奥武蔵トレイルラン(17km)~伊豆ヶ岳を越える道~」レースでも使われていたコースだ。
※レースでは車道(国道299号)を正丸駅まで戻る17kmコースだった

コース概要

正丸駅~(1:30)~伊豆ヶ岳(851m)~(0:20)~古御岳(830m)~(0:20)~高畑山(695m)~(0:20)~中ノ沢ノ頭分岐~(0:20)~天目指峠(475m)~(0:50)~子ノ権現~(1:00)~西吾野駅

距離

11.1km

累積標高差⇅

登り/795m、下り/877m

コースタイム⏱

速め/2:50、やや速め/3:45、標準/4:40

行程(取材時)

日帰り

危険度⚠

★★☆☆☆(所々に岩場あり)
※急な斜面もある

交通アクセス(取材時)

電車🚃
※「正丸駅」は西武池袋線「飯能駅」から30分
※正丸駅正面広場に有料駐車場あり(¥500/日)

備考(注意点)

・公衆トイレは正丸駅、子ノ権現にある
・全体的に岩場の多い山なので注意

お役立ちリンク

西武鉄道HP
「正丸駅(しょうまる)」案内ページ/西武鉄道HP
「西吾野駅(にしあがの)」案内ページ/西武鉄道HP
「吾野駅(あがの)」案内ページ/西武鉄道HP
子ノ権現公式サイト
西武秩父駅前温泉「祭の湯」HP

正丸駅から激坂を詰めて伊豆ヶ岳山頂へ

今回の山旅のスタート地点は西武池袋線「正丸駅」。
改札を出ると正面に有料駐車場(¥500/日)があり、左手脇に公衆トイレがある。
また、目の前には売店もあるので、時間にもよるがありがたい。

伊豆ヶ岳方面へは改札を出て右手にある階段を下っていく。


階段を下り、右折してトンネルをくぐれば、あとは沢沿いの車道をひたすら登っていこう。


車道沿いには幾つかの民家もあるが、この辺りはいかにも山里と言った風情で、ゆったりとした時の流れが味わえる。

15分ほど車道を登ると左手にお休み処(売店)があり、気さくで感じの良いおばちゃんがハイカーを気持ち良く迎えてくれる。
ここはハイカー用に饅頭を始めとした軽食も販売しているのだが、筆者のおすすめはずばり田舎饅頭。
お世辞抜きで絶品なので是非2つ3つ買って行き、山旅の途中で召し上がって頂きたい。

お休み処を出て5分ほど進むと、車道が左側にぐるっと回り込み、巨岩のある伊豆ヶ岳登山口に到着する。
このまま車道を進めば正丸峠に行き付き、そこからも伊豆ヶ岳に登る事ができるが、今回はこの登山道を登る最短コースをナビゲートしよう。

沢沿いの登山道は鬱蒼としており、所々岩場も現れ始める。
登山道は基本的に沢を詰めていくような感じで比較的緩い傾斜の登りが続くが、鉄製の橋で沢を渡ると次第に傾斜が増し始める。


しかもここの登りは登るにつれてどんどん傾斜が増し、しまいにはロープも現れるほどだ。
焦らずに登っていこう。

やがて尾根に出れば傾斜は再び緩くなる。
そして、5分ほど進むと岩場の登りが現れ、ここでやっと北側の展望が開ける。
とりわけ正面に聳える秩父の象徴「二子山」の2つの峰がよく見える。

更に進むと正丸峠方面からの縦走路と合流し、尖がり頭が特徴的な伊豆ヶ岳山頂へ直登する男坂と、巻き道で登っていく女坂の分岐点が現れる。
が、男坂の方はまるでロッククライミングのような岩場を直登する登りとなるため、現在は通行禁止となっている。
ここは右折して女坂を登っていこう。

伊豆ヶ岳一帯はチャートと呼ばれる硬い岩盤で形成されているためゴツゴツしているらしい

分岐点を過ぎ、15分ほど登ると展望が開け、南北に細長い地形をした伊豆ヶ岳山頂に到着する。
なお、本当の山頂は南側突端の岩場の上にあるのだが、伊豆ヶ岳に足しげく通っていた学生の頃(20年前)はもう少し山頂からの眺めが良かった記憶がある。
今は周りの樹木が伸び、昔ほどの展望は得られなくなってしまった。
とは言っても山頂はやっぱり気分が良いもの。
登る途中で買った田舎饅頭でも頬張り、眺望を存分に満喫しよう!

古御岳、高畑山を越えて天目指峠へ

山頂を後にしたら、そのまま南側に下り、古御岳方面へと縦走しよう。
ここの下り区間は急で足場もざれているので慎重に。

下り切って、木の階段状となったきつい登りを登り返すと東屋のある古御岳(830m)に着く。
こじんまりした山頂だが、ここも雰囲気があって良い。

古御岳を下り、途中「あせび」と呼ばれる南国情緒漂う照葉樹の森を抜けて幾つかのアップダウンをくり返すこと20分ほどで今度は高畑山(695m)に到着する。
この区間は小刻みなアップダウンの連続する縦走コースで、以後もこんな感じの縦走路が続く。

高畑山を過ぎて暫く進むと突如目の前が開け、鉄塔のあるポイントを通過する。
学生時代にはこの鉄塔はまだ無かったが、鉄塔の脇に「自然を大切に」と書かれた看板があるのは何とも複雑な気持ちになるw。

以後も小さなアップダウンを繰り返しながら標高を下げていくと車道にぶつかり、標高475mの「天目指峠(あまめざす)」に着く。

厳しいアップダウンを越えて子ノ権現(ねのごんげん)へ

天目指峠を過ぎると、「子ノ権現」までは幾つもの厳しいアップダウンを繰り返す形となる。
一つ一つのアップダウンの標高差はそれほどないものの、思った以上に回数があり、非常に堪える区間だ。
しかし、進むにつれて子ノ権現の「ゴーーーーン」という鐘の音がすぐ近くに聞こえ、確実に子ノ権現に近付いていることを教えてくれ元気が出るところでもある。

いったい何度登り返せば良いのだろうか?と思い始めた頃、ようやく最後の登り返しの木の階段の険しい登りが現れる。


重い脚を頑張って引き上げて登り切るとそこには祠があり、子ノ権現はもう目と鼻の先。


そして、祠のあるピークを下って少し進むと、ようやく子ノ権現の境内が見えてくる。


そして、少し見晴らしの良い草地があり、振返れば彼方の先に「伊豆ヶ岳」、「古御岳」と言った越えてきた山々が聳えており、思わず「あんなところから歩いてきたのか・・・」と思ってしまうほどだ。

そしていよいよ子ノ権現に到着。
ここは足腰の神様が祀られた神社として大変著名で、境内にある大草鞋がシンボル。
足腰の健康と、今後の登山の無事を祈願していこう。


なお、子ノ権現の参門を出てすぐのところにはお土産屋が並び、飲料や軽食を取る事も可能だ。(もちろんトイレもある)

西武池袋線「西吾野駅」へ

子ノ権現を発ち、車道を少し進むと「吾野駅」方面へと下っていく登山道入口があるが、今回は「西吾野駅」方面へと下るため、そのまま車道を進む。


5分ほど進むと「西吾野駅」方面へと下る登山道入口があるのでそこを下る。


山道を15分ほど下ると車道に出て、民家が立ち並ぶ集落を見送りながら川沿いに下っていく。


車道を下ること15分ほど。
橋を渡ったところで国道299号にぶつかるので左折して「西吾野駅」を目指そう。


そして、国道299号を5分ほど進み、右折して坂を登れば今回の山旅のゴール地点「西吾野駅」に到着する。

余談になるが、西吾野駅ホームの北端あたりから伊豆ヶ岳山頂部が見えるので、今回の山旅を振り返るつもりで是非眺めてみてほしい。

下山後の温泉

東京方面在住の方にとっては逆方向となるが、ここでは2017年にオープンした話題の日帰り温泉「祭の湯」を紹介する。
「祭の湯」の魅力は何といっても西武秩父線「西武秩父駅」の目の前にあることだろう。
帰路とは逆方面にはなるが、時間にゆとりがあれば是非立ち寄ってもらいたい。

<西武秩父駅前温泉「祭の湯」>
・営業時間 10:00~23:00/月~木・日・祝、10:00~24:00/金・土
・入浴料金 ¥980/平日、¥1,080/土・日・祝(いずれもおとな料金)
・泉  質 含ヨウ素・ナトリウム-塩化物冷鉱泉
・特記事項 宿泊もできる(詳しくはサイトをご参照方)

 


温泉施設写真出典:西部秩父駅前温泉「祭の湯」HP

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