【単三乾電池使用のフラッグシップモデル】PETZL MYO/ペツル ミオ(E87AHB)

パフォーマンスUPや軽量化の流れを受け、充電式専用バッテリーが主流となりつつあるHighアウトプットLEDヘッドライトシーン。

そんな状況の中、密かに「単三乾電池使用モデル」という王道を突き詰め、パフォーマンス的にもある意味すっかり不動の地位を確立してしまった「PETZL MYO/ペツル ミオ(E87AHB)」

今回は筆者も絶大なる信頼を寄せるそんなMYOについて紹介したい。


MYOの概要

長らく(PETZL NAOを入手するまで)筆者のハセツネ時の相棒だったMYO。
MYOはざっくり言うと、単三乾電池3本を使うことを前提条件として、機能や外観を徹底的に最適化させていったかのようなLEDヘッドライトで、そこにはPETZLの強いこだわりを感じるとともに、なぜだか夜の山に繰り出す際に最も必要な「安心感」を持っており、今なお筆者も頻繁に使用しているLEDヘッドライトだ。


MYOの特徴
1)10段階の照度から任意の3つを選択可能
2)拡散板の開閉によりワイド照射/スポット照射をワンアクションで切替え可能
3)単三乾電池3本で十分なパフォーマンスが得られる
4)軽量&重量バランスが良い
5)その他の特記事項

それでは順を追って説明しよう。


1.10段階の照度から任意の3つを選択可能

MYOには下表の通り10段階の照度レベルがあり、この中から任意の3つを設定可能だ。

照度 照射時間 テクノロジー デフォルト
レベル1 20 lm 40 h コンスタント
レベル2 30 lm 30 h
レベル3 40 lm 19 h
レベル4 60 lm 13 h
レベル5 80 lm 9 h
レベル6 110 lm 5 h
レベル7 120 lm 4 h
レベル8 150 lm 3 h
レベル9 170 lm 2 h
レベル10 280 lm スタンダード
ブースト 370 lm 60 s

注)コンスタント、スタンダード等の用語解説はコチラ

つまり、MYOに搭載されている3つの照射パターンに任意の照射レベルを振り分けられる。
仮に各照射パターンを強・中・弱とすると、筆者は照度・照射時間(バッテリー寿命)等を加味して下表のように設定している。

レベル8(150lm/3h)
レベル5(80lm/9h)
レベル2(30lm/3h)

このように、各々が使用する状況に応じて個別設定することで、MYOのパフォーマンスを最大化できるのだ。

例えば筆者は、MYOを腰装着を前提に、照度・照射時間(バッテリー寿命)を加味してレベル2,5,8に設定しているが、砧公園の夜間走程度であればレベル5(80lm)くらいの明るさが可もなく不可もなくでちょうど良い。
しかもレベル5であれば、照射時間(バッテリー寿命)も9hあるので、充電頻度も少なくて済む。

また、レベル2(30lm)は山小屋に泊まった際などの使用(夜のトイレとか)の折に絶妙な明るさで、照射時間も30hもあるのでアルプス等の長期縦走時にも電池切れをそこまで心配する必要もない。


2.拡散板の開閉でワイド照射/スポット照射をワンアクションで切替え可能

照射部に設置されたフリップ式拡散板の開閉により、例え走行中であっても容易にワンアクションでスポット照射/ワイド照射を切り替える事ができるのが良い。

スポット照射(拡散板:開)
ワイド照射(拡散板:閉)

もっとも筆者は、スポット照射を使うことは稀で、ほぼ常時拡散板を閉じた状態(つまりワイド照射状態)で使用しているのだが、仮にスポット照射が必要な際も拡散板を下に開くだけなので容易だ。

また、この拡散板が本当によくできていて、ムラのない広範囲な照射を提供してくれる。

ワイド照射の様子(壁から50cm)

3.単三乾電池(3本)で十分なパフォーマンスが得られる

これはMYOの最大の特徴であり強みだと個人的には思っているが、汎用性の高い単三乾電池3本を使用するモデルで、ここまでのパフォーマンス(照度やバッテリー寿命)と使い勝手の良さを兼ね備えているLEDヘッドライトは他にないのではないか。

また、単三乾電池であれば、最悪山小屋等においても比較的入手し易いので、アルプスの長期縦走時等にもお勧めだ。
※エネループ等の充電式ニッケル水素電池の使用も可能

バッテリー挿入部(エネループの使用もOK)

4.軽量&重量バランスが良い

トレードオフ関係にある照度・バッテリー寿命・バッテリー容量(大きさ&重量含め)というLEDヘッドライトに付き纏う決して逃れることのできない3つの要素。

とりわけHighアウトプットLEDヘッドライトでは、これらの要素バランスを少しでも間違えると、途端に「使えない逸品」の烙印を容易に押されてしまうのが目の肥えたコアユーザーが集うトレランシーンだろう。

そんな状況の中、MYOは単三乾電池3本での使用を貫き、ハード&ソフト面のパフォーマンスを磨き上げられた逸品と言えるだろう。

まず重量だが、自前計測では170gを切る重量で、同社のNAOやマイルストーンのトレイルマスターよりも若干軽い。

他モデルとの電池込み重量比較(左:milestone Trailmaster、中:PETZL NAO)

【参考】milestone Trailmaster MS-F1のレビューはコチラ

そして、照射部とバッテリーが分かれたセパレートタイプのLEDヘッドライトだけあって、頭部に装着した際の重量バランスが良く、激しく動いても揺れや着け心地の悪さを感じない。

前から見たディテイル
横から見たディテイル
後ろから見たディテイル

また、5面を覆う形に作られたバッテリーボックスの蓋も柔らかなラバー素材で作られていて、何より構造がシンプルなのが良い。(個人的にはカパっとハマる音が好き)

そして、トレラン時は必須とも言える腰への装着もバンドをマックスまで伸ばせば可能で、各々のスタイルに応じて頭部装着/腰装着をチョイスできる。

腰に装着したところ(腰装着でも収まりが非常に良く揺れたりしない)

5.その他の特記事項

・不意な電源ONを防ぐロックポジションがあってGood
・スイッチが若干小さく手袋着用時等は少々押しにくい
・IP X4(全天候型)対応

不意な電源ONを防ぐロックポジション
左側のボタンはブーストモードONボタン(バッテリーインジケーターもある)

総評

PETZL MYOはまさに王道スタイルを突き詰め、必要最小限の機能と、トレランでの使用時に求められるパフォーマンス(照度・バッテリー寿命等)を両立させたシンプルかつスタンダードなLEDヘッドライトと言えるだろう。

恐らく、単三乾電池タイプでここまでの明るさとロングライフ(バッテリー寿命)を実現でき、おまけに抜群の装着感までもたらしてくれるLEDヘッドライトは他にないのではないだろうか。

MYOはまさにPETZLクオリティを強く感じさせてくれる、信頼の置けるLEDヘッドライトと言える。


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